移植決断と精密検査
腎移植を決めたのは透析を始めて3年後で通院していた病院の看護師さんがきっかけでした。
その時は移植ということは考えてなく言われて考え出した感じです。
確か透析になったときに母親が先生に移植の相談をしていたんですが、まだ今すぐに考えるよりは少し経ってから考えてみてはどうかと話していたのを覚えています。その時はその理由があまりわからなかったんですが、今考えれば透析をすることによって同じこと(病気を放置)を繰り返すことがないよう勉強する時間をくれたんだと思います。
透析から移植へ向けた準備
移植を決めてから透析をしている病院の先生に紹介状を書いてもらい私が住んでいる地元の大学病院、九州大学病院を受診しました。
現在は違う病院に移られたようですが、当時担当だった方は杉谷篤先生という方で一番はじめに話した内容は今でも記憶に残っています。
杉谷先生
「あなたは何故移植をしたいの?」
はじめに質問された内容が病気のことではなく、何故移植と思ったのかということを聞かれると思っていませんでした。なので少し間があったのかしれないです。
私が答えた内容は何か考える暇もなく自然に出た答えで「普通の生活が送りたいから」というものでした。
その時の先生の返答は記憶ないですが何か納得してもらえた顔をしていたと思います。その理由は後から気付いたことですが移植しても腎臓を大切にせず直ぐに透析にもどったりする人がいたからだと思います。
腎臓は2個ありますが、片方摘出すると日常生活に支障がないとしても輸血などできない体になります。そこまでして提供してくれた人に対して移植した腎臓を粗末に扱うのは許せない行為です。
先生や看護師さんはまだ若者だった私に感謝の気持ちというのを大人になっても忘れてはいけないということを意識させてくれたんだと感じました。
精密検査
移植する前に他の病気や異常がないか精密検査が行われます。確か歯医者にも行ったような行ってないような。どんな機会を使用してどこまでしたという具体的なところは忘れましたが提供者である母親も同じ検査をたくさんしました。
いろいろと検査した中でこれだけは忘れられないのが膀胱の検査です。
透析しているとほとんどの人が少しずつ尿が出なくなり最終的には全く出ないようになるので膀胱を使用しなくなるとが縮んでしまうようです。縮んでしまうと移植した後にトイレに行く回数に影響するみたいで一日に数十回いる人もいるとか。
膀胱の検査は男性女性同じで管を排尿するところから通し液体を入れてどこまで我慢できるか確認します。
この管を通すときがかなりの激痛でした。。
なんとも言えない痛さ。とにかく痛くて痛くて二度としたくない検査でした。