手術直後の症状
手術後ICUを出て病室にうつった時に感じた痛みのは移植してから5年以上経った今でも忘れられないくらいのものでした。年齢が若かったため痛みに対して過敏だったのかもしれません。
想像以上の痛さ
移植して数日は意識があっても体はまだ麻酔が効いている状態なので痛みをあまり感じません。私の場合、痛みを感じはじめたのは3日目を向かえたあたりだったと思います。
目が覚めたときには体中点滴だらけであったにも関わらずその痛みはあまり気になるものではなく一番痛みを感じたのはやっぱり切ったところでした。
私は運が悪かったと言っていいのかわかりませんが、手術をする直前までスポーツを現役でやっていたときだったので体脂肪率が4%しかなく手術の時に執刀医の先生の手がいつも通り入らなかったそうです。
なので通常の切る幅が人よりも大きくなってしまったということでした。
大きく切ることになったのは仕方なかったのですが麻酔が覚めてからの傷の痛みはこれまで味わったことがないくらい痛かったです。
私は中学生のときに膝を24針縫ったことがありますが比にならないくらいでした。
移植を考えている人にとってあまり知りたくない情報かもしれませんが実体験を書くと決めているので書いています。ただ痛みの感じ方というのは人それぞれ違うようで私の場合は痛みに敏感と子供のころから歯医者で兄弟揃って言われていたのでその影響もあるのかもしれません。
また傾向として女性のほうが痛みを感じにくいと看護師さんが話していました。
その後激しい痛みで3日間はまともに寝れず注射による痛み止めの間隔、6時間がすごく長く感じました。しかし2週間後にはほとんど感じないようになりました。
ただクシャミのときはチクっと多少の痛みはありましたが。
違和感
腎移植をする場合、既に持っている2つの腎臓はそのままにした状態でおへその下、左右どちらかに行います。
突然異物をそこに移植するわけですから違和感を感じるのは当然です。触った感じ既に気持ち悪い感覚があるので神経が繋がっているのがわかります。
それとはじめに説明すればよかったのですが、体全体が手術の影響かかなりむくんでいました。
腎臓以外の違和感と言えば術後に取り付ける尿道カテーテル。これも違和感があったし痛かったです。なんといっていいのか管に尿が溜まってくると逆流してしまい変な感じでした。
体調に異変が
これもはっきり覚えています。
麻酔ははじめて体験したのですが聞いたところによる麻酔の影響で臓器も手術直後は術前よりも機能が低下しているとのこと。なのでお腹は張るしニキビは大量にできるわで痛みと辛さの繰り返しです。
さまざまな症状も無事成功したから耐えられた
術後の激しい痛みも便秘もニキビも尿道カテーテルの違和感もいろいろありましたが、それらの症状は移植手術が無事に終わったからこそ味わったものだと思います。
術後2週間くらいは正直しんどかったですが、これから残された人生を考えれば非常に短い時間でした。また同じ経験があったとしても今の生活がおくれるのであれば怖がることなく同じように向き合える自信があります。