1. HOME
  2.  > 
  3. 日本の腎移植

日本の腎移植

移植件数、現状

日本の現在の腎移植件数は年間約1000件程度で2012年までに行われた移植件数は2万8009例です。そのうち生体腎移植は2万2035例と献腎移植に比べ圧倒的に多く、日本では献腎移植数が海外に比べ少ない状況です。

この原因としては臓器提供の意識が海外に比べ低く、移植提供カードの存在自体知らない人が多いことではないかと言われています。

現在、末期の腎不全が原因として透析を行う患者数は30万人で献腎移植を希望する人の数は臓器移植ネットワークに登録している約1万2千人。実際に移植できるまでの待機年数は平均で15年と非常に長い期間透析をしながら確実とも言えない移植を待つ状況となっています。

日本の国ではアメリカを例にあげると、一人ひとりの臓器提供への意識が高く年間に15000件程度移植が行われていて日本よりも移植に対する考え方も違うとのことです。

病気腎移植に関して

病気腎移植は現状では原則禁止です。

ご存知の方もいるかと思います「2006年、宇和島徳洲会病院の万波誠医師による病気腎移植」で大きな波紋をよんだ病気腎移植は肯定・否定いろいろな意見があるなか原則禁止となっています。

しかし近年日本でも未だ行われているという報告があります。ただ生着率については万波医師のデータよると著しく低いとされています。

この問題については今でも論争が続いており裁判沙汰になるなど解決の道は見えていません。倫理的問題・安全確保・臓器売買の懸念など多くの問題を抱えているとのことです。

移植による事故・死亡例

過去の移植による事故・死亡例を調べてみたところドナー、提供者共それぞれでありました。

はじめにドナーでは2003年の生体腎移植です。提供者では2013年に行われた手術で母から息子への移植で起きた死亡事例です。この事例では現状原因、経緯などが明らかになっておらず原因究明のための調査委員会が設置されています。(2013年4月)

腎移植による死亡事故は非常に珍しく事故のリスクが低いのですが絶対ということはないことが理解できます。私も手術を受けるときに不安になったことは確かです。

今回手術によって亡くなられた方のためにも同じようなことがないことを願いたいです。

▲TOPにもどる